学苑長のあいさつ

一生に一度ぐらい死ぬほど勉強したという経験があっていい。

自分の限界を越えるとは如何なるものかを知るためである。

そしてまず「最初の壁」でとことん苦しみ、いったい自分は何を捨て、何をつかむのかを体得しなければならない。

この最初の「壁」を越えなければ、いつまでたっても越え方がわからず、 勉強に没頭できず、受験から脱落することになる。

これらが、高校生が大学受験に向かう、人間的な意義なのです。そして、学力的には、基礎学力を構成する、読解力、要約力、文章力、制限時間内に答えを見出す、類推力や判断力の養成ができるのです。

だからこそ最初の「壁」を大切にし、それを自覚して絶対に逃げてはならない。

そして、これを越えることができた生徒は、同じ要領で次から次へと壁を越え、ついには第一志望の大学突破の壁も越える。

戦乱の受験にいる諸君。君たちにとって今、第一の禁物は弱気になることである。

「これくらいの学校でいい」と自らに妥協したら、そこさえ合格できなくなるだろう。だからどこまでも、どこまでも、初心と大志を忘れてはならない。

前向きで、具体的な努力を続ける者には「前日やった問題が出た」という幸運が訪れる。

最後の最後まであきらめず、1%の可能性に挑戦する者には、奇跡の逆転合格もしばしば起きるもの。そのように、自分をどこまで高めることができるか。

それは、あらゆる努力に先行して、 まず弱気を克服するということから始まるはずである。

力強い気は、意力となり、体力となり、行動力となり、知の完成となるからである。